2024年7月 金沢市福久町にてリニューアルOPEN
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白内障手術後の眼鏡はいつ作る?ベストな時期と、すぐ必要なときの対処法

白内障手術を受けた患者さんから、よくいただく質問のひとつが、

「新しい眼鏡は、いつ作ればよいですか?」

というものです。

結論からいうと、白内障手術後の眼鏡は、術後1〜2か月を目安に、見え方と度数が安定したことを診察で確認してから作るのが一般的です。

ただし、仕事や運転などで早く眼鏡が必要な方、左右の手術日が離れている方、目の状態によっては対応が変わります。この記事では、白内障手術後に眼鏡を作る時期と、待つ間の対処法を分かりやすく解説します。

なぜ手術の直後に眼鏡を作らないの?

白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを目の中に入れます。手術によって目のピントの状態が変わるため、手術前に使っていた眼鏡は合わなくなることが少なくありません。

一方で、手術が終わった直後から度数が完全に決まるわけではありません。術後しばらくは、角膜のむくみや炎症、傷の治り方などによって、視力や乱視の度数が少しずつ変化することがあります。

この時期に急いで眼鏡を作ると、作ったときにはよく見えていても、数週間後に「度が合わない」「疲れる」「見えにくくなった」と感じ、レンズを作り直すことがあります。

そのため、急ぐ事情がなければ、術後の経過を確認しながら度数が落ち着くのを待つことが大切です。

眼鏡を作る目安は術後1〜2か月

合併症のない一般的な白内障手術では、術後1か月前後から眼鏡の度数を検討できることが多く、より安定を待つ場合は1〜2か月程度がひとつの目安です。

ただし、回復の速さは一人ひとり異なります。次のような場合は、度数が安定するまで時間がかかることがあります。

  • 角膜のむくみや炎症が残っている
  • 乱視の変化が大きい
  • 糖尿病網膜症や黄斑疾患、緑内障など、ほかの目の病気がある
  • 手術後に追加の治療が必要になった
  • 強い近視がある

「術後○日なら必ず作れる」と日数だけで決めるのではなく、術後診察で目の状態と度数を確認してから眼鏡処方を受けましょう。

仕事や運転で、すぐ眼鏡が必要なときは?

眼鏡がないと仕事や日常生活に支障が出る場合は、1〜2か月を待たずに一時的な眼鏡(仮眼鏡)を作る方法があります。

ただし、度数が変わればレンズの作り直しが必要になる可能性があります。早めに作る場合は、その点を理解したうえで、眼科と眼鏡店に相談しましょう。

手元だけが見にくい場合には、市販の老眼鏡で一時的に補えることもあります。ただし、左右の度数差や乱視がある方には合わないことがあります。自己判断で無理に使い続けず、疲れや頭痛、見えづらさがあればご相談ください。

また、眼鏡を作ったからといって、すぐに運転してよいとは限りません。運転の再開は、視力だけでなく目の状態や見え方への慣れも含め、術後診察で確認してください。

両眼の手術を予定している場合は?

左右の白内障手術を別の日に行う場合、片眼だけ手術が終わった期間は、左右の度数差が大きくなり、以前の眼鏡がかけにくいことがあります。

両眼の手術が比較的近い日程で予定されているなら、2眼目の手術が終わり、両眼の度数が安定してから最終的な眼鏡を作る方が、作り直しを減らしやすくなります。

2眼目まで期間が空く場合や、左右差がつらい場合には、片側のレンズを一時的に調整する、仮眼鏡を作るなどの方法があります。現在の眼鏡を持参してご相談ください。

単焦点・多焦点で眼鏡の必要性は変わる?

単焦点眼内レンズの場合

単焦点眼内レンズは、基本的にピントが合う距離がひとつです。遠くに合わせた方は読書やスマートフォン用の老眼鏡、近くに合わせた方は外出や運転用の眼鏡が必要になることがあります。

どの距離の眼鏡が必要になるかは、手術前に選んだピントの位置と生活スタイルによって異なります。

多焦点眼内レンズの場合

多焦点眼内レンズは、遠くから近くまで眼鏡を使う頻度を減らすことを目指すレンズです。しかし、すべての距離を必ず眼鏡なしで見られるわけではありません。

小さな文字を読むとき、長時間のパソコン作業、夜間運転など、特定の場面では補助眼鏡を使った方が快適な場合があります。多焦点眼内レンズでも、眼鏡を作る時期は、術後の見え方と度数が落ち着いてから判断します。

白内障手術後の見え方と眼内レンズについては、こちらの記事もご覧ください。

以前の眼鏡は使ってもよい?

手術前の眼鏡をかけて楽に見えるのであれば、一時的に使える場合もあります。しかし、手術をした目の度数が大きく変わると、かえってぼやけたり、左右差によって疲れたりすることがあります。

「片眼で見る方が楽」「眼鏡をかけるとふらつく」「頭痛や吐き気がする」といった場合は無理に使わず、眼鏡を持参して眼科でご相談ください。

眼鏡の時期より先に受診してほしい症状

術後に急な視力低下、強い目の痛み、充血の悪化、黒い影が増えた、光が走る、急にゆがんで見えるなどの症状がある場合は、眼鏡の度数だけが原因とは限りません。次回の予約日を待たず、手術を受けた医療機関へ早めに連絡してください。

まとめ|「術後1〜2か月」が目安。診察で確認してから作りましょう

白内障手術後の新しい眼鏡は、術後1〜2か月を目安に、見え方と度数が安定したことを確認してから作るのが一般的です。

ただし、仕事や運転などで早く必要な場合は、作り直しの可能性を理解したうえで仮眼鏡を作る方法もあります。両眼の手術を予定している方は、2眼目の手術後まで待った方がよい場合があります。

眼鏡を作る最適な時期は、手術方法、目の回復、ほかの目の病気、生活スタイルによって異なります。かなざわ土屋眼科では、術後の状態を確認し、その方に合った眼鏡の時期と度数をご提案します。気になることがあれば、術後診察でお気軽にご相談ください。

※この記事は、合併症のない一般的な白内障手術後を想定した内容です。網膜硝子体手術、緑内障手術、角膜手術などでは眼鏡を作る時期が異なります。必ず主治医の指示を優先してください。

記事監修者について

土屋俊輔

かなざわ土屋眼科院長の土屋俊輔(つちやしゅんすけ)です。金沢大学附属病院に在籍中は、大学病院へご紹介頂く白内障・緑内障・網膜硝子体疾患の中でも難治性疾患、および緊急疾患にお困りの方々に数多くの手術を執刀させて頂き、研鑽を積んで参りました。 当院では手術だけではなく、近視進行抑制治療や、一般的な眼科疾患にも広く対応しています。どんな眼のお困りごとも、気軽にご相談ください。

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