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  • 一般眼科

目が真っ赤に!「結膜下出血」の原因と知っておきたい対処法

朝、鏡を見て「白目が真っ赤になっている!」と驚いたことはありませんか?

痛みはないのに、見た目が衝撃的なため「重大な病気では?」と不安になる方も多い症状です。

今回は、白目が赤くなる代表的な状態「結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)」について、その原因や治療法、受診の目安を分かりやすく解説します。


結膜下出血とは?

結膜下出血とは、白目の表面を覆っている透明な膜(結膜)の下にある細い血管が破れ、出血した血液が白目との間に溜まった状態を指します。

イメージとしては、「目の打ち身(あざ)」のようなものです。皮膚のあざが青紫色に見えるのに対し、結膜は透明なため、漏れた血液が鮮やかな赤色としてそのまま透けて見えます。

主な症状

  • 白目の一部(または全体)が鮮やかな赤色になる

  • 痛みや痒みはほとんどない(違和感やゴロゴロ感がある程度)

  • 視力が低下することはない

  • 目ヤニは増えない


なぜ起こる?主な原因

結膜下出血の原因は多岐にわたりますが、多くの場合、特別な誘因がなく突然起こります。

  1. 外部からの刺激目をこすった、ゴミが入った、コンタクトレンズの着脱など。
  2. 急激な血圧の上昇くしゃみ、咳、重いものを持った時、いきんだ時など。
  3. 全身性疾患の影響高血圧、糖尿病、動脈硬化、または血液をサラサラにする薬(抗凝固薬など)を内服している場合。
  4. 加齢血管がもろくなるため、高齢の方に多く見られる傾向があります。

注記: 多くのケースでは原因を特定できない「特発性」のものですが、過度な飲酒や寝不足、ストレスが重なった時に起こることもあります。


治療法と完治までの期間

結論から申し上げますと、結膜下出血の多くは特別な治療を必要としません。

  • 自然吸収を待つ: 手足のあざが自然に消えるのと同じように、1〜2週間ほどで血液は自然に吸収され、元の白目に戻ります。

  • お薬について: 出血自体を止める特効薬はありませんが、ゴロゴロ感がある場合には炎症を抑える目薬や、血管を保護する目薬が処方されることもあります。

【早く治すためのポイント】

出血した直後(当日〜翌日)は、目を温めるのではなく、まずは安静にしましょう。数日経って赤みが落ち着いてきたら、目を温める(温シャワーなど)ことで血流が良くなり、吸収が促進されると言われています。


 

よくあるご質問(Q&A)

結膜下出血について、患者様からよくいただく質問をまとめました。

Q. お風呂や運動、お酒はいつも通りで大丈夫ですか?

A. 発症した当日は、血行が良くなることは控えめにしましょう。 出血した直後に体が温まりすぎると、出血が止まりにくくなったり、広がったりすることがあります。当日は長風呂を避け、シャワー程度にするのが無難です。激しい運動や飲酒も、1〜2日は様子を見てから再開することをおすすめします。

Q. コンタクトレンズはつけてもいいですか?

A. 出血が落ち着くまでは、メガネで過ごすことをおすすめします。 コンタクトレンズの着脱時に結膜を刺激したり、レンズの縁が患部に当たったりすると、治りが遅くなることがあります。赤みが目立つ数日間は、目を休ませてあげましょう。

Q. 赤い色がだんだん黄色くなってきましたが、悪化していますか?

A. いいえ、治りかけているサインですのでご安心ください。 打ち身(青あざ)が治る時と同じで、溜まった血液が吸収される過程で「赤→紫→茶・黄→白」と色が変化していきます。範囲が広がったように見えることもありますが、色が薄くなっていれば順調に回復しています。

Q. 市販の白目を白くする目薬(充血用)は効きますか?

A. 結膜下出血には効果がありません。 市販の充血用目薬は「血管を細くする成分(血管収縮剤)」が入っていますが、結膜下出血は「血管の外に血が漏れている状態」なので、血管を細くしても赤みは消えません。自然に吸収されるのを待つのが一番の近道です。

Q. 何度も繰り返すのですが、何か病気でしょうか?

A. 全身疾患が隠れている可能性があるため、一度内科でのチェックをおすすめします。 短期間に何度も繰り返す場合、高血圧や糖尿病、または血液を固まりにくくする病気などが関係していることがあります。また、脳梗塞などの予防で「血液をサラサラにする薬」を飲んでいる方も出血しやすくなります。頻繁に起こる場合は、かかりつけ医にご相談ください。

結膜下出血

まとめ

結膜下出血は、見た目の派手さに反して、痛みもなく視力にも影響しない「良性」のものがほとんどです。

しかし、ご自身で判断がつかない場合や、頻繁に繰り返す場合は、背後に隠れた病気がないか確認することが大切です。少しでも不安を感じたら、まずは眼科で「安心」を手に入れてくださいね。

記事監修者について

土屋俊輔

かなざわ土屋眼科院長の土屋俊輔(つちやしゅんすけ)です。金沢大学附属病院に在籍中は、大学病院へご紹介頂く白内障・緑内障・網膜硝子体疾患の中でも難治性疾患、および緊急疾患にお困りの方々に数多くの手術を執刀させて頂き、研鑽を積んで参りました。 当院では手術だけではなく、近視進行抑制治療や、一般的な眼科疾患にも広く対応しています。どんな眼のお困りごとも、気軽にご相談ください。

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