2024年7月 金沢市福久町にてリニューアルOPEN

霰粒腫の治療について

めもらいと診断され、目薬などの治療を続けていてもしこりが残ることがあります。

これは霰粒腫と呼ばれる、まぶたにある「マイボーム腺」という脂の分泌腺が詰まり、慢性的な炎症を起こしてしこり(腫瘤)ができる病気です。痛みがないことも多く、自然に小さくなることもありますが、長引く場合はさらなる治療が必要になります。

しこりが残ってお困りの方が多いため、改めて治療の選択肢に関してまとめたいと思います。

 

1. 保存的治療(温罨法・マッサージ)

まぶたを温めることで血行を促進し、詰まった脂を溶かす方法です。清潔なホットタオルや専用の温罨器を使って1日数回温め、軽くまぶたをマッサージします。

メリット:

• 痛みや副作用がなく、自宅で簡単に続けられる

• 初期や軽度の霰粒腫には特に効果的

• 小児や手術を避けたい方にも向いている

デメリット:

• 改善に時間がかかる場合がある

• 大きく硬くなった霰粒腫には効果が乏しい

選択の基準:

• 初期〜中等度の霰粒腫

• 手術を希望しない方、痛みがない方

2. 薬物療法(点眼薬・軟膏・内服薬)

抗炎症薬や抗菌薬の点眼や軟膏で炎症を抑えます。

メリット:

• 感染を伴う場合や、初期の炎症を抑えるのに有効

• 他の治療と併用することで効果を高められる

デメリット:

• 完全に腫瘤が消えるとは限らない

• 長期使用は目に負担がかかることも

選択の基準:

• 保存的治療と併用するケースが多い

3. ステロイド注射

しこりの部分にステロイド薬を直接注射し、炎症を抑えて縮小を促します。

メリット:

• 手術を避けたい方に有効

• 比較的早期に効果が現れることもある

デメリット:

• 注射に痛みが伴う

• 繰り返し注射が必要なことがある

• 色素沈着や皮膚のへこみといった副作用のリスクがある

選択の基準:

• 保存的治療で効果が乏しいが、手術を避けたい方

• 比較的小さめの霰粒腫

4. IPL(Intense Pulsed Light)療法

まぶたの周囲に特殊な光(パルスライト)を照射し、皮脂腺の炎症を抑え、マイボーム腺の機能を改善する新しい治療法です。本来はドライアイやマイボーム腺機能不全(MGD)への治療として開発されましたが、霰粒腫に対しても有効性が報告されています。

メリット:

• 霰粒腫の原因であるマイボーム腺の機能改善にアプローチする

• 痛みが少なく、短時間で施術可能(数分程度)

• 再発しやすい方の予防にも有効

• 複数回の施術でドライアイ症状の改善も期待できる

デメリット:

• 保険適用外の自由診療となる(当院では1回8000円(税込み)、1クール合計4回を推奨)

• 一度で効果が出るとは限らず、数回の施術が必要なことが多い

• 皮膚の状態や体質により施術ができない場合もある

選択の基準:

• 慢性・再発性の霰粒腫

• 繰り返す霰粒腫やマイボーム腺の詰まりを根本から改善したい方

• 手術は避けたいが、積極的な治療を希望される方

4. 手術(切開排膿・内容物除去)

内容:

まぶたの裏側(皮膚側の場合もあり)から小さく切開し、中の内容物を取り除く局所麻酔下の小手術です。

メリット:

• 再発しにくい

• 日帰り手術で短時間で終了

デメリット:

• 局所麻酔や手術に抵抗がある方には不向き

• 術後に腫れや内出血が出ることがある

• 小児では麻酔が必要なので、総合病院へ行く必要がある

選択の基準:

• 数週間以上改善しない霰粒腫

• しこりが硬く大きくなっている場合

• 見た目や違和感が強く、早期に改善を希望される方

 

 

上記のように様々な治療がありますが、御本人の希望に応じて当院では最適なものをご提案いたします。

霰粒腫でお困りの際には一度ご相談くだささい。

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〒920-3122 石川県金沢市福久町ヲ 90-1