- 白内障
【後発白内障とは?】白内障手術のあとに、また白内障になる?
🎯 後発白内障とは?
白内障手術を受けたあとに「白内障手術をしたのにまた白内障になったのですか?手術を受けた友人もまた白内障になったと言われたけど…」と聞かれることがあります。
これは「後発白内障(こうはつはくないしょう)」と呼ばれるもので、白内障の再発ではありません。
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを水晶体の袋(後嚢)の中に挿入します。
この袋の後ろ側が、術後しばらく経ってから濁ってくることがあり、それによって再び見えづらさが出てくる状態が「後発白内障」です。
🔍 どんな症状が出るの?
後発白内障は、手術から数ヶ月〜数年後に次のような症状が現れることがあります。
・見え方がかすむ
・視界がぼやける
・光がにじんでまぶしく感じる
・以前よりも視力が落ちた気がする
💡 治療法:レーザーで数分の処置
後発白内障は、「YAGレーザー」という専用のレーザーで治療します。
濁った袋(後嚢)に小さな穴を開けることで、再びクリアな視界を取り戻すことができます。
・処置は数分で終了
・痛みはほとんどなく、麻酔は点眼だけ
・日帰りで受けられる
・健康保険が適用される(3割負担で約5,000円程度)
📝 処置後の注意点
レーザー後は一時的に視界がかすむことがありますが、数日以内に改善することが多いです。
まれに眼圧が上がることがあるため、1週間程度は点眼治療と経過観察が必要です。
🔧 予防はできるの?
完全に防ぐことはできませんが、近年は後発白内障が起きにくいデザインの眼内レンズも使われており、発症頻度は少しずつ下がってきています。
📣 最後に
白内障手術のあとに「また見えにくくなってきた」「かすんで見える」と感じたら、後発白内障の可能性があります。
見え方に不安を感じたら、いつでもお気軽にご相談ください。