- 白内障
白内障と向き合うために。日常生活で「してはいけないこと」と、適切な治療のタイミング
視界が白く霞んだり、光を異常に眩しく感じたりする白内障。加齢とともに誰にでも起こりうる変化ですが、大切なのは日々の過ごし方と、治療に対する考え方です。
今回は、白内障と診断された方や、最近目の違和感が気になり始めた方が、日常生活でしてはいけないこと、そして後悔しないための受診のポイントについて解説します。
日常生活で唯一「してはいけないこと」
白内障の進行を早める最大の要因は、実ははっきりしています。それは、紫外線を無防備に浴び続けることです。
水晶体という目のレンズはたんぱく質でできています。強い紫外線を浴び続けると、生卵が熱で白く固まるように、水晶体の濁りも加速してしまいます。
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してはいけないこと:日差しの強い日に、対策なしで外出すること。
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推奨される習慣:外出時はUVカット機能付きの眼鏡やサングラス、つばの広い帽子を着用しましょう。
定期的な受診を中断してはいけない
白内障において、最も避けていただきたいのが、自己判断で通院をやめてしまうことです。
白内障は一度発症すると、お薬で完治させることはできません。点眼薬の役割は、あくまで進行を緩やかにすることです。定期的な受診が必要な理由は、単に白内障の経過を見るためだけではありません。
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してはいけないこと:まだ見えているからと、受診を先延ばしにすること。
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定期受診のメリット:緑内障など、他の重大な目の病気が隠れていないかをチェックできます。
適切な手術時期を逃してはいけない
診察を続ける中で、医師から手術の提案を受ける時期が来ます。その際、過度に手術を怖がり、適切なタイミングを逃してしまうことも、避けていただきたいポイントです。
現代の白内障手術は非常に進化しており、短時間で高い安全性を確保した状態で行われます。適切な時期に手術を受けることは、単に見えるようになる以上のメリットがあります。
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事故の防止:視界が明るくなることで、足元の段差に気づきやすくなり、転倒や車の運転ミスを防げます。
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生活の質の向上:読書や趣味、旅行など、諦めかけていた活動を再び楽しめるようになります。
これくらいなら我慢できると思わずに、日常生活に少しでも不便を感じ、医師から提案があったときが、あなたにとっての最善のタイミングです。
まとめ:健やかな視界を守るために
白内障と向き合う上で、私たちが大切にしている考え方はシンプルです。
- 外出時は紫外線から目を守る習慣をつけること。
- 定期的に眼科を受診し、ご自身の目の状態を正確に把握すること。
- 医師から手術の提案があった際は、前向きに検討すること。
白内障は正しく向き合えば、決して怖い病気ではありません。クリアな視界を取り戻し、健やかな毎日を過ごすために、まずは一度当院へご相談ください。
記事監修者について
土屋俊輔
かなざわ土屋眼科院長の土屋俊輔(つちやしゅんすけ)です。金沢大学附属病院に在籍中は、大学病院へご紹介頂く白内障・緑内障・網膜硝子体疾患の中でも難治性疾患、および緊急疾患にお困りの方々に数多くの手術を執刀させて頂き、研鑽を積んで参りました。 当院では手術だけではなく、近視進行抑制治療や、一般的な眼科疾患にも広く対応しています。どんな眼のお困りごとも、気軽にご相談ください。

