2024年7月 金沢市福久町にてリニューアルOPEN
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緑内障治療

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TREATMENT

緑内障治療

緑内障は我が国においては中途失明の原因としては第1位となっています。2000年頃に岐阜県多治見市で行われた大規模な疫学研究の結果では、緑内障の有病率は40歳以上の男女で約5 %でした。つまり、40歳以上の成人では20人に1人が緑内障であり、身近な疾患であることがわかります。

緑内障とは

緑内障は、日本眼科学会などで説明される言葉を借りると、「視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である」(日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン)と定義されます。よって緑内障は、視神経の形(乳頭形状)と機能(視野)の特徴的な変化から診断されます。緑内障では、眼圧を下げることが治療になります。

…上記の説明では少しわかりにくいと思いますので、噛み砕いて説明すると、目の硬さ・圧(眼圧)によって目の神経(視神経)に負担がかかることで、神経が痩せ細り、視野が欠けてしまう病気です。

唯一の確率された治療法は眼圧を下降するだけです(眼圧がもともと正常範囲の場合も含む)。他にも色々な研究が行われていますが、現時点では眼圧下降以外の確かな治療方法は残念ながらありません。

緑内障の治療法

緑内障の治療法、つまり眼圧を下降させるためには大きく分けて①点眼治療、②レーザー治療、③手術治療の3通りに分かれます。

当院では目標とする眼圧や、個々人の状況によって最適な治療をご提案させていただきます。

点眼治療

緑内障診療において、もっとも一般的な治療は点眼薬による眼圧下降です。現在は様々な選択肢が広がり、1日1回で強い効果を示すものや、防腐剤が入っていないため眼表面にも優しい目薬など、
多くの選択肢があります。ただし、点眼による副作用も少なからず認めるため、眼の状況によって点眼の変更や中止を提案したりすることもあります。
点眼治療でも十分な眼圧下降が得られない、もしくは視野が進行してしまう場合などに、レーザー治療・手術治療を提案します。

レーザー治療

当院で行われているレーザー治療はレーザー線維柱帯形成術(SLT)です。
眼の中の水の通り道でフィルターとして働く線維柱帯の目詰まりを解消し、房水の流れを改善、眼圧を下降することを目的とする治療法です。
点眼麻酔を行い、レーザー凝固用隅角鏡を用い、線維柱帯の複数の場所にレーザーを照射します。

原発開放隅角緑内障、続発開放隅角緑内障(ステロイド緑内障、落屑緑内障、色素緑内障など)、混合型緑内障などの治療として行われます。
最近では、点眼薬によるアレルギーなどをお持ちの方に対して、点眼治療に先立って行うと点眼の煩わしさなしに眼圧が下降し、メリットが大きいとの報告も多くなされており、
海外では緑内障治療の第一選択としての注目も高まってきています。
ただし、誰でも効果がでるわけではないので、注意が必要です。

費用負担は28900円(3割負担)から9660円(1割負担)程度ですが、点眼費用の負担と比較するとトータルとして安価で済む場合もあります。

手術治療

緑内障手術は数多く存在しますが、そのどれもがもちろん眼圧下降を目的としています。今までは緑内障手術といえば傷口も大きく、眼にかかる負担が大きい上、手術時間が長時間になることもあるため、長期の入院が必要となることもありました。

しかし最近ではMIGS(minimally/micro invasive glaucoma surgery)と呼ばれる低侵襲緑内障手術が数多く開発され、点眼麻酔のみで手術時間も短時間、眼への負担も少なく安全で効果的な緑内障手術が施行することができるようになりました。

MIGS (minimally/micro invasive glaucoma surgery)
低侵襲緑内障手術

当院で行っているMIGSは以下の2つです。

istent inject W

iStentは緑内障を治療するために使われる医療機器です。医療用グレードのチタン合金でできています。このiStentを眼の中の組織に埋め込むことで、
房水と言われる眼圧を調整する液体の排出循環を改善し、眼圧を低下、安定することが期待されます。iStentの手術は白内障手術と同時に行います。

白内障手術では小さな切り口を作りますが、その小さな切り口からiStentの手術をします。iStentを眼の組織に埋め込みますが、痛みを感じることはほとんどありません。

線維柱帯切開術 (眼内法)

線維柱帯切開術は過去には結膜・強膜(白目)を切開し、傷口が大きいかたちで行われてきました。しかし最近では小切開による眼内からのアプローチで、短時間で身体にも負担なく同様の効果が期待されます。
白内障手術と同時、もしくは単独で手術を行います。
この手術の特徴としては、眼内に少なからず出血し、術後数日見えにくくなるなどの注意点はありますが、眼圧が上昇してしまっている方や、緑内障点眼がすでに数多くされている方が白内障手術をする際に、点眼薬を減らすなどの目的で行うには良い選択肢であると考えられます。

緑内障用インプラント手術

プリザーフロマイクロシャント

プリザーフロマイクロシャント手術は従来の緑内障手術(線維柱帯切除術)のように濾過胞(ブレブ)を結膜下に作成し、房水をそこへ流入させる手術ですが、眼内から眼外への房水の流出路にデバイスを挿入することで、手術時間の短縮、眼への負担を軽減することができます。最近では上記のMIGSと同様にMIBS (micro invasive bleb surgery) と呼ばれています。
ただし、誰でも手術を行うことができるわけではなく、メーカーによるcertificate(修了証明書)が必要です。また術後も頻度は少ないですが従来の線維柱帯切除術と似た合併症が生じることがありますので、線維柱帯切除術の周術期管理に精通した術者が行う必要があります。
当院では緑内障手術を数多く執刀経験のある院長が手術・管理を行いますので、安心して手術を受けていただけます。

アーメド緑内障バルブ

プレートのあるタイプの緑内障インプラント手術で、一般的には複数回緑内障手術を施行しても眼圧が下降しない難治性の緑内障に対して行われる手術です。
また、緑内障以外の疾患に対して硝子体手術が施行されている場合、線維柱帯切除術が施行しにくい場合がありますので、硝子体腔にチューブを挿入するアーメド緑内障バルブが選択されることもあります。
当院でも必要に応じてこの手術を選択する場合があります。

アーメド緑内障バルブ

線維柱帯切除術 (トラベクレクトミー)

点眼薬およびレーザー治療で十分な眼圧下降が得られないとき、もしくは上記の緑内障手術を施行してもなお十分な眼圧下降が得られない場合にこの手術を選択します。

線維柱帯切除術は緑内障手術としては最も効果が確実と考えられる手術ですが、傷口が大きくなり、眼への負担が大きくなるため、手術をする際には手術を受ける御本人とよく相談の上決定します。

この手術は手術自体はもちろんですが、術後の管理が手術の出来と同等、もしくはそれ以上に重要になります。定期的な通院が困難な方にはこの手術はおすすめすることができません。

 

当院では上記すべての手術を日帰りで施行しております。

また緑内障治療でお困りの際は当院にご相談ください。

 

 

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